残りの日々を楽しく

そろそろ終活の季節になってきました。残りの人生を前向きに生きていきたいと願って名づけました。

2022-01-01から1年間の記事一覧

政府を信頼できない理由

私は、かつて私たちがスウェーデンから社会保障を学んだように、現在も多くのことをスウェーデンから学ぶことができると思っている。かつて、「自助・共助・公助」で自助を強調した元首相がいたが、私たちは政府にほとんど信頼をおいていない。 福島淑彦さん…

国民の政府への信頼がない国

前回に続いて、福島淑彦さんの「スウェーデンのフェアと幸福」からです。 今回は、コロナウィルス感染症パンデミックに対するスウェーデン政府の対応を見ていきます。 1 専門家によって指揮された感染症対策2 国民への情報公開と丁寧な説明3 医療機関の役…

戦争から学ばない国

2冊の本を読んで、「敵基地攻撃能力保有 自公合意」という最近の政治を考えています。1冊は、野口悠紀雄さんの「戦後経済史」。もう1冊は福島淑彦さんの「スウェーデンのフェアと幸福」です。 野口さんは、プロローグ「私は3月10日を生き延びた」で、次の…

読書日記「スウェーデンのフェアと幸福」

今日の一冊「スウェーデンのフェアと幸福」福島淑彦著 2022年9月初版発行 早稲田大学出版部 1 なぜ、この本を読んだのか? 県立図書館の新刊コーナーに展示されているのが目についたため。以前から、北欧の福祉政策に興味を持っており、大熊由紀子さんの「…

術後一年

棺に中に入るようなMRI検査が終わる中庭の木々の雫がまばゆい検査の後これからは老いと病と連れ添って生きる次回はー年か一年半後の受診と告げられる牛乳パックを飲んでいた第一診の主治医

3月11日 ツバメ初見

ツバメが来た沈丁花が咲いた私は病院へそろそろ春、来週は通院ウィークとするガイドヘルパーをしていた頃の俳句入門戦争を商売にしてもうけている人がいる世の中で役に立たないと言われる世の中自分勝手を正当化するため世界を壊す人花鳥風月、もう春はそこ…

母の入院経過説明

金魚という名のうどん屋へ妻と歩く啓蟄高校入試が終わった自転車群に抜かれる母の入院経過説明を聞きに向かう北病棟気つけ代わりに沈丁花の香りで出かける 木村緑平「小さいいのち」より村の正月スズメ起きてから日が出るこころ君に餅好きに山の餅とどき大い…

母の誕生日

不愛想な中華料理屋で日替昼食をいただく庭の沈丁花がフライング気味に咲いていた老人問題は実は私の問題だった今年は病院で誕生日を迎えた母は九十一

啓蟄

コロナ禍で会えない入院中の母三か月の空を見上げて老を生き前向きに生きようとカメラ持つ寒くても無心でゴミ出し黄砂観測、花粉でクシャミも始まった定年後、親の介護と自分の健康定年後、親も私もよく寝むる

日だまり老人と猫

日だまり老人が撮る日だまり猫ヒコーキ雲を見ている九十の母と息子脳がお休みしていたひと月を振り返るまた妻が母の介護に反旗を翻えす核家族で育った息子に介護の出番が来る認知症の母は子どもの息子しか知らない

建国記念の日

当直の天辺に見上げる二月の十日余りの月介護離婚より家庭内別居で済んだ親の介護ケアマネと訪問看護に頼る老老介護の息子妻に頼り過ぎていた自分を反省する二月介護後進国日本の建国記念の日長寿国日本は寝たきり老人大国腹を据え覚悟を決める我がエンディ…

介護はつらいよ

二月 少しずつ少しずつ変わろうとする二月生きている定番は入歯の母に買う鰆の刺身当直当直日直の一週間がある二月俳句とは人生を病気で死ぬか俳句で死ぬか鼻から吸って大きく俳句で吐いてタイムスリップ早稲田にうまいスブタ屋があった頃に大学生だった銭湯…

余寒

ガンガンとラジオががなってる余寒妻は止めました母のみ残します余寒任運自在そろそろ準備を始めよう沈丁花咲くのを待っている沈丁花ケアマネがリハビリ担当を連れて立春頭より心、心より身体、不安はない

小便小僧

ドラマ好きの妻に心を読み取られ親の介護で試される定年後の人生妻、親、最後は自分と風呂の順泣き笑い、最後は笑いで済ませたいアホらしい、人生はアホらしい明日のことは明日の神が考える小便小僧の勢いがない私の老楽気真面目では介護も妻も続かない

しもやけ

上弦の月、左耳が少しシモヤケ冴返る用事は午前で済ませて帰る午後は風邪薬を飲んで横になる菜の花を母に変わって生けてみる立春の日溜りで読んでる川柳の本腰痛で食の細くなった母の春ごたつ

敷パット

結婚40年エクレアが好きな夫だった寒気して風邪薬飲んで半日寝ている立春、母に暖かそうな敷パット買う詩吟の先生、腰痛の母を見舞う立春猫と智恵比べして立春の一日が過ぎる

平沼洋司さんの二十四節気

平沼洋司著「空の歳時記」(平成10年、京都書院発行)及び「気象歳時記」(1999年、蝸牛社)より。 立春・・・2月4日東洋(中国)思想では季節は春分、夏至、秋分、冬至がその中心です。季節の境はこれらの中間の立春、立夏、立秋、立冬になります。…

野菜作り

野菜作り 今年は、自宅の庭で「野菜作り」に挑戦しようと思っています。以前、ホームセンターで「1平米菜園」の見本を見たのですが、狭い庭でできる本を2冊購入。「安心野菜の1畳菜園」と「袋栽培でかんたん野菜づくり」です。 5月の連休に間に合うよう…

緑平、1月4日の日記

木村緑平「雀の生涯」から、(昭和四十三年)一月四日の日記より。 晴、よい晴れである。そしてあたたかである。北島さんで屠蘇をいただく、屠蘇は何となく正月気分にしてくれる、年の暮に焼き捨てたが反故や紙屑がまた籠に一杯になっているので庭で焼く、白…

山頭火、2月5日の日記

山頭火文庫9「山頭火 日記(五)」平成元年、春陽堂発行より。 昭和九年二月五日 天も私も憂鬱だ、それは自然人生の本然だから詮方ない、水ばかり飲んでいても仕方がないから、馴染みの酒屋へ行って、掛けで一杯ひっかけた、そしてさらに馴染みの飲食店から…

俳壇あって俳句なし

荻原井泉水著「俳句教程」昭和11年、「何の為に~道としての俳句~」「最後に~三自一体~」より。 私自身がいわゆる「俳壇」ということにはさっぱり興味をもっていない、関心をもっていない。また、それで少しも差し支えはない。私の手元へは、毎月いろい…

立春

昨日、2月4日が立春でした。立春から、自分なりの俳句日記が書きたいと願っていました。井泉水師が、「俳句で日記をつける」ということを提唱していましたが、山頭火も緑平もそれを実践していました。両者の俳句日記は、日記の後に、俳句を載せています。…

木村緑平さんの俳句観

瓜生敏一さんの「妙好俳人緑平さん」昭和48年、春陽堂書店に、今一番関心のある「木村緑平」さんの本があります。この本について、著者は「私は、本書で、緑平さんがどんな生涯をたどったかを、周辺の人々にも照明をあてながら、出来るだけ客観的に時代を…

節分

生も死もどちらもあった手術後導尿の痛さ忘れる節分会節分もなかった去年の入院手術心臓の鼓動の合い間に母の顔が浮かぶ

一茶と子規

荻原井泉水さんの「芭蕉と一茶」昭和8年8月に、「一茶と子規」という節がある。 「一茶と子規とは、その外観から見ると甚だしく距離があるようにみえるが、この二人が持っていた内部的な要求や、作品の必然性ということを探求して見ると、一茶と子規との芸…

長谷川櫂さんの「日本人の暦」

暦や季節、季語のことにたいへん興味を持って、いろいろと本で知識を得ているのですが、最近、とても納得の本を見つけました。それは、長谷川櫂さんの「日本人の暦~今週の歳時記~」2010年10月・筑摩書房発行です。 「はじめに」の「太陽暦と二十四節…

ワクチン3回目

記帳する妻待つ風邪気味の駐車場節分前日食べたぜんざい焼餅ニつ大寒のコロナワクチン三回目接種

ナンプレ

今年こそ貸ボートから見たい旭川の桜これからの愚痴はすべて俳句にして流すナンプレで嫌な時間を忘れたい初老期

季題と季語について

俳句では、「季題」「季語」を詠むことが主となります。または、季語を入れることが俳句であるということになります。 しかし、自由律俳句の泰斗・井泉水の「俳句教程」昭和11年の「季題」について次のように書いています。 「季題」というものの正体はこ…

木村緑平さんの句

木村緑平の句集に「雀の生涯」昭和43年発行があります。大山澄太さんが編集したもので、その後記には次のように書かれています。 題して「雀の生涯」これは既刊の「雀のことば」「小さいいのち」等と同じように、緑平さんから任されたつもりで私がつけた名…