残りの日々を楽しく

そろそろ終活の季節になってきました。残りの人生を前向きに生きていきたいと願って名づけました。

久光良一第4句集「男という孤島」

久光良一さんの第4句集「男という孤島」が届きました。令和2年(2020年)発行です。平成29年、平成30年、平成31年・令和元年の句がまとめられています。

「あとがき」には、令和2年3月に妻が他界されたこと、この句集の最後の章に妻の句を加えたこととともに、次のように語られています。

私もいつのまにか85歳。その年齢による老化が作品にも表われているような気がしないでもありませんが、私にとってこれらの句は、この時代を生きた大切な記録ですから、貴重な足跡として残しておきたくぃと考え上梓することにしました。

正直言ってあと何年句作が続けられるかわかりませんが、体が許す限り、これからもこの道をきわめる努力を続けて、少しでもポエムの深遠に近付きたいものだと思っています。

題名となった「男の孤島」という句が掲載されているページを開くと、次の句がありました。

 無職という自由と老いた体の不自由

 この世の一つの縁として灯りが待っている

 真っ赤な旗を立てよう 男という孤島に

 燃えるごみ捨てる日のわたしの燃えない日常

 

私にとって、2017年の第3句集「熱い血」だけが手に入らないことが心のこりです。何かの縁で手にできることを期待しています。