残りの日々を楽しく

そろそろ終活の季節になってきました。残りの人生を前向きに生きていきたいと願って名づけました。

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

憲法を疑う人は何を信じているのか?

木村草太著「憲法学者の思考法」2021年、青土社の紹介です。 この本の中の「憲法を疑う人は何を信じているのか?」に『トミナガの方違え』というフィクションが一番心に残っています。それはこんな話です。 彼は中学二年の頃、少しばかり厄介な精神状態…

愛の讃歌としての経済

浜矩子著「愛の讃歌としての経済」2022年、かもがわ出版の紹介です。 アダム・スミスの「道徳感情論」と「国富論」についての記載がありました。 「道徳感情論」は「国富論」のバックボーンになっています。アダム・スミスは「道徳感情論」を通じて人間…

小さき者の幸せが守られる経済へ その2

浜矩子著「小さき者の幸せが守られる経済へ」2019年の続きです。 この本は、アエラとimidas掲載のコラム原稿をまとめたものなので、あまり詳しく紹介するとその本の文章のダイジェストになってしまうため、今回は、私たちが何気なく使っている経済に関す…

行政書士試験を受けるにあたって

沼正也先生の紹介をした際、資格試験を受けることにしましたと書きました。私は、昨年のケアマネ実務受講試験に合格したのですが、今度は行政書士に挑戦します。今は5月下旬で、試験は例年11月の第2日曜日なので、来年2024年11月の試験を目指しま…

小さき者の幸せが守られる経済へ

浜矩子著「小さき者の幸せが守られる経済へ」2019年、新日本出版社の紹介です。 もう50年くらい前の話になりますが、私が大学へ入学した当時は、経済学はマルクス経済学と近代経済学に分かれていました。マルクスのものは読んだつもりだったのですが、…

高齢化社会とエイジレス

「エイジレスの法理」の中の『高齢化社会と企業経営』(1991年7月)中の「高齢化社会とエイジレス」の文章でも、沼正也先生は、最初に国民と市民との区別から説明されます。 私どもは日本国家の構成員である日本国民であるとともに日本国家の領土のうえ…

セックスレス・エイジ(性差別禁止時代)からエイジレス・エイジ(年齢差別禁止時代)へ

沼正也先生の著作『エイジレスの法理』中の、「21世紀に向けて」は1992年5月10日に書かれている。 そこでは大学を出て半世紀を振り返っている。先生の前後2回の応召は二等兵で入隊し二等兵で帰還し、「封建遺制なお根強い時代に大学生活を迎えたぼ…

沼正也教授の思い出

私は1975年から1980年まで中央大学法学部に在籍していました。そこで唯一影響を受けた先生が、民法の沼正也先生です。先生の講義を受けたのは3年次か4年次の民法・親族法だったと記憶しています。教科書は先生の「墓場の親族法と揺りかごの財産法」と「与え…