残りの日々を楽しく

そろそろ終活の季節になってきました。残りの人生を前向きに生きていきたいと願って名づけました。

法学

責任は、それを果たす能力と権限がある者に課す

木村草太著「木村草太の憲法の新手3」2022年4月・沖縄タイムス社の紹介です。 この本は、2019年3月(100回)から2021年4月(149回)までの沖縄タイムス紙の連載コラムをまとめたものです。木村さんは、私(吉田)が一番尊敬している憲…

日本は今、第一共和政時代なのか

木村草太著「憲法という希望」講談社現代新書 2016年9月からです。 木村さんは、憲法研究者の林知更(はやし・とものぶ)さんが指摘されたことと断って、現在の日本は、ヨーロッパ風に言うと第一共和政の時代に当たると述べています。 フランスの第一共…

憲法という希望

木村草太著「憲法という希望」講談社現代新書2387・2016年9月の紹介です。 今、私が一番尊敬している憲法学者で、わたしたちに勇気を与えてくれる憲法の論理で闘う憲法学者です。 大学の時、「都市の論理」で有名な羽仁五郎さんが好きで、よく読ん…

憲法を疑う人は何を信じているのか?

木村草太著「憲法学者の思考法」2021年、青土社の紹介です。 この本の中の「憲法を疑う人は何を信じているのか?」に『トミナガの方違え』というフィクションが一番心に残っています。それはこんな話です。 彼は中学二年の頃、少しばかり厄介な精神状態…

高齢化社会とエイジレス

「エイジレスの法理」の中の『高齢化社会と企業経営』(1991年7月)中の「高齢化社会とエイジレス」の文章でも、沼正也先生は、最初に国民と市民との区別から説明されます。 私どもは日本国家の構成員である日本国民であるとともに日本国家の領土のうえ…

セックスレス・エイジ(性差別禁止時代)からエイジレス・エイジ(年齢差別禁止時代)へ

沼正也先生の著作『エイジレスの法理』中の、「21世紀に向けて」は1992年5月10日に書かれている。 そこでは大学を出て半世紀を振り返っている。先生の前後2回の応召は二等兵で入隊し二等兵で帰還し、「封建遺制なお根強い時代に大学生活を迎えたぼ…

沼正也教授の思い出

私は1975年から1980年まで中央大学法学部に在籍していました。そこで唯一影響を受けた先生が、民法の沼正也先生です。先生の講義を受けたのは3年次か4年次の民法・親族法だったと記憶しています。教科書は先生の「墓場の親族法と揺りかごの財産法」と「与え…