残りの日々を楽しく

そろそろ終活の季節になってきました。残りの人生を前向きに生きていきたいと願って名づけました。

日本は今、第一共和政時代なのか

木村草太著「憲法という希望」講談社現代新書 2016年9月からです。

木村さんは、憲法研究者の林知更(はやし・とものぶ)さんが指摘されたことと断って、現在の日本は、ヨーロッパ風に言うと第一共和政の時代に当たると述べています。

フランスの第一共和政は、1789年のフランス革命勃発後の1792年に国民公会が共和制を宣言することで成立しましたが、その後、憲法が何度も作られたり、クーデターが続いたりと非常に不安定で、1804年にはナポレオン1世による帝政になってしまいました。

ドイツの第一共和政は、ワイマール体制です。第一次世界大戦に対する不満からドイツ革命がおこり、1919年にワイマール憲法が制定され、ワイマール共和国は最も民主的な国家と言われましたが、ナチスの登場によって崩壊し、1933年にはヒトラーによる独裁体制に戻ってしまいました。

日本は、明治憲法下が君主制に当たり、日本国憲法の成立によって第一共和政の時代に入ったと言えます。第一共和政の特徴は、王政復古派がいるということです。昔はよかった、共和政なんて嫌だ、王政に戻りたい、という勢力が根強いのが一般的です。

日本が今、第一共和政時代だとしたら、今の民主制は壊れて、またもう一度やり直すしかないような気がします。今の政治状況をみていると、本当にそんな嫌な予感がします。皆さんは、どのように感じていますか?