残りの日々を楽しく

そろそろ終活の季節になってきました。残りの人生を前向きに生きていきたいと願って名づけました。

詩の小径

今日は、百間川を神下橋で渡り、操山の吉備津岡辛木(からき)神社と詩の小径に行って来ました。「詩の小径」というのは、下記の出所によると、平成元年(1989年)に吉備津岡辛木神社の宮司さんと総代の方が、神社参道に句碑を建てることを氏子に呼びかけて建立が始まったらしいです。その後、平成6年(1994年)に岡山市自治省のリーディングプロジェクトの指定を受けて、句碑28基が建立されたそうです。

  赤松の林抜ければ四季の風

  白く咲いてる花一輪に恥じぬ女の道をふむ

  シベリヤの雪が解けない老父の背中

  おぼろ夜は母のぬくもり廻りみち

  元朝や松の緑も輝ける

  公の園かわりし城跡にのこるは松の林なりけり

  瀬戸大橋空の青さを深くする

  はらからと神苑清めし日は遠くこし方しのび八十路すぎけり

  かえりみて悔ゆることなき生涯を送らんものと今日も努める

  神の井を汲みつつ朝の初音きく

  朧月砂のトンネルそのままに

  雪卍一瞬的を失へり

  ねこまでも橋まで送る一年生

  二十一世紀は夢ある農村づくりから

  愛し子の肌のぬくもり吾が胸に昨日のごとく年を経てなほ

  朗々と祝詞ひびかう神庭にかがりびもえるつもごりの夜

  神苑を掃き清めてふりむけばはやも落ち葉は秋風に舞ふ

  ふるさとの幸のたよりは瀬戸の海

  朝霧の随神門より晴れゆけり

  寒鴉玉垣に降り地に降りる

  海吉野の吾が田に映える学び舎に今日も楽しき若鮎の歌

  夕映えの空も神域ほととぎす

  金もなく甲斐性もなくて欲もなく無いないづくしでそれで万楽

  初春や神苑を掃く音すがし

  花吹雪風の音のみ生まれけり

  花の吹雪にしっぽり濡れて酒樽枕に寝てみたい

  しらじらと夜は明けそめて神垣に響きぞわたる御神楽の音

  訪米の旅に翔つ日や五月晴

  石に字を刻まれ石が語りかけ

  さりげなくわが書く文字に父母の命生くるとふと思ふなり

  親子して見るお月さままんまるい

  百閒忌かと酢屋の水ごくり飲む

  坂道のどこまでつづく花曇

  花と木と八十路の空の涯しなし

 

辛木神社の鳥居と句碑一基の写真と載せておきます。

 

出所: 4 「詩の小径」句碑(吉備津岡辛木神社参道・境内)

   「詩の小径」句碑一覧表‐岡山市電子町内会