大後美保さんの本を3冊もっています。
1 季節の辞典 昭和36年4月 東京堂発行
2 季語辞典 昭和43年5月 東京堂出版発行
3 くらしの歳時記~365日~ 昭和43年3月 北隆館発行
内容は、追々書いていくこととして、大後さんのとっている「季節の区分」について説明しておきます。
「季節の区分」については、上記1で、次のように書かれています。
「一年中の気候の変化に応じて、一年をいくつかの季節に区分することができる。ふつうに通用している区分は春、夏、秋、冬であるが、これをさらに細かくわければ一季節を早・中・晩くらいにし、また初夏と初秋にみられる梅雨と霖雨の時期などに分けることができる。季節の区分の仕方については人により意見がちがい、また厳密に考えると地方によってかなりちがう。たとえば冬気候になる時期は北海道では九州よりかなり早いし、また梅雨にはいる時期は西の地方は早く、東の地方はいくらかおくれる。参考までに斎藤錬一博士による日本の季節区分を示すと巻末資料のとおりである。」
これは、上記3の「季節の区分」でも掲載されている。1
それは、季節・小季節・初日・終日・天候の特徴に分けられている。
ここでは、順番をかえて、初日~終日 小季節(季節) ※天候の特徴 の順序で記録しておく。そこでは、11の小季節に分けられる。
1月1日頃~2月20日頃 冬(冬)
※気圧配置はほとんど西高東低型で北西の季節風が卓越し、表日本では晴天がつづき裏日本は曇天がつづいて雪が降る。
2月20日頃~4月1日頃 早春(春)
※移動性高気圧が去来するようになり、気温はずんずん高くなるが、ときどき気圧配置は西高東低型にもどり、季節風が吹いて寒い日がある。
4月1日頃~5月17日頃 春(春)
※冬の季節風は吹きやみ、移動性高気圧が去来し、表日本は早春より天気がわるくなるが、裏日本では反対に急に天気がよくなる。天気は3日くらいつづくとくずれる傾向がある。
5月17日頃~南の地方:6月15日頃、北の地方:6月25日頃 初夏(春)
※天気の周期性が顕著でなくなり、ときには帯状の移動性高気圧がゆっくりと東進するため、天気のよい日がつづいて夏のような暑さを感ずる日もある。
梅雨以降はまたの機会に書いてみます。